環境より学ぶ意思があればいい
津田梅子
津田梅子さんは現在の津田塾大学の前身である女子英学塾の創立者です。
6歳のときに日本で最初の女子留学生5人のうちの一人としてアメリカへ渡りました。
ワシントン近郊にある町に住むランマン夫妻のもとで、初等教育、中等教育を受け、アメリカでの生活文化を学びました。8歳のときに本人の希望によりキリスト教の洗礼を受けます。アメリカに渡ってから11年後、日本へ帰国した梅子はアメリカとの違いにショックを受け、もっと女性の地位を上げなければと焦りを感じたといいます。
華族女学校で教授となった後に、留学のため再度アメリカへ渡りました。在学したプリンマー大学で生物学を専攻し、このときの少人数で質の高い教育を受けた経験が後の梅子の教育方針に大きな影響を与えます。プリンマー大学在学中には自分の後に続く日本女性のために日本女性米国奨学金を設立しました。
そして帰国から8年後ついに女子英学塾を創設します。この女子英学塾は当時では先駆的であり、自立していて広い視野持つオールラウンドな女性を育てるために、教え子たちは少人数制で厳しい教育を受けたようです。
彼女は、女性たちが高等教育を受け地位を高めることが日本の発展に繋がると考えた女子教育のパイオニア的な存在です。
津田梅子さんのことは、2024年を目途に新しくなる5千円札の顔として名前を聞くようになったので、気になって調べてみました。
環境よりも学ぶ意思があればいいというのは、とてもシンプルな言葉ですね。
当時の日本では女性は家を守り、教育でも良妻賢母を育てることが主流とされていましたが、そのことに疑問を持つ女性もまた多かったのかもしれません。
津田梅子さんは、そんな女性たちに対して、いかなる環境でも学びたいという気持ちがあれば道は開けると伝えたかったのではないでしょうか。
今いる環境から何を学ぶのか、何が学べるのか、どんな環境でも本人の捉え方次第で学ぶことはでき、学べるか学べないかは、環境ではなく本人の意志の強さに比例するのかもしれません。
語学勉強の経験
私が住んでいる場所では日本人や日本語を話せるインドネシア人が集まって習い事をしていて、テニス、ヨガ、バドミントン、インドネシアの踊りなど空いている時間や好みによって習い事に参加することができます。
私は習い事の1つとして英会話の教室に通っていたことがありました。
私は英語で会話することが苦手なので海外旅行に行ったときに困ってしまい、少しはできるようになりたいと思い習い事に行き始めました。
半年ほど通った記憶がありますが、結局思ったように身につかずに今に至ります。
インドネシア人とはインドネシア語でやりとりすることがほとんどだし、週一回のレッスンでは効果が出にくかったのもあると思いますが、私の場合は習い事に行くことで勉強した気になって満足してしまい、肝心の英語を学ぶ意欲が足りていなかったのだと思います。
インドネシア人で英語を話せる人がいたのでどのように勉強したのか聞いたところ、自分で映画を見たりして独学で勉強したと言っていました。
当たり前のことかもしれませんが、教室に習いに行っていても、独学でも、学ぶ意思の強さによって結果は大きく違うんですよね。
学ぶ環境によって差が出ることもあると思いますが、学ぶ意思があるかどうかが一番大きく結果に影響すると、実体験を通して知りました。
ただ教室へ行き、そのときだけ言われたことをするのではなかなか身につかないのでしょうね。
教室に通うのは勉強の仕方を教えてもらったり、分からないことを聞くための時間と考え、普段から自分で調べてみたり実践してみることが大切なのではないかと思います。
実際私がインドネシア語のレッスンを受けていたときは、そのような気持ちで行っていたせいか、分からなかったことを知ることが出来たときは満足感が違いましたし、教えてもらったことも忘れにくいと感じています。
まずは自分でやってみると、どういうことだろう?こういうときはどうするの?というような疑問が生まれて、それが知りたいという意欲に繋がるのだと思います。
英会話の教室に通ってみて、そのときの自分は本当はそこまで英語で会話ができるようになりたいと望んでいなかったのかなということも思いました。
経験として英会話のレッスンを受けられたことは良かったと思っていますが、習得するとなると環境だけでは難しいということ、学びたいという気持ちと普段から自分でやってみるということが大切だと感じた出来事でした。
インドネシア国内の写真を載せています。
読んでいただきありがとうございます(*^_^*)